スペイン北西部とフランスにまたがるバスク地方。独自の言語と文化を持つかなりバスク民族の歴史はかなり古い。
日本では馴染みのない地域だがここは人々は温かく自然が豊かで食べ物も美味しい何処か日本的な雰囲気を持つスペインの超穴場である。
残念ながらETA(バスク祖国と自由)という過激なテロ組織の活動で、バスク=危険と敬遠されているが、
一般のバスク人はプライドは高いが勤勉で素朴で優しい人々である。ほとんどの住民はETAを否定し、話し合いによる解決を切望しているのだ。
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サン・セバスチャン(ドノステア)から高速バスで1時間、親友ヨセバの住むムトゥリクに到着。約1ヶ月ほど居候させてもらう。
かわいい港、小さなビーチ、どこか日本的な風景の山々。牧場を経営しているヨセバの親戚、シャイでフレンドリーな住人、
素朴が生きている美味しい料理、バスクの酒「パチャラン」、バスクの激しいスポーツ「ぺロタ」、5日間ぶっ通しのラテンの夏祭り、
紀元前の洞窟探検、日本語みたいな発音のバスク語を学ぶ。本当のバスクを堪能。
ヨセバと彼の小さな娘2人とフランス側・ピレネーでキャンプ&トレッキングに出掛けた。
初めてのヨーロッパ夏山経験。 雄大なピレネーの中でテントを張り、子供達にパスタを茹で、サンドウィッチを作り、地ワインを飲む。
ワインの酔いが程良くまわってきた頃、ピレネーは黄昏時の静寂な時間に包まれる。東京やパリでは味わえない贅沢な時を過ごす。
神秘的な山々・美しい湖・美味しい湧き水。本当に素晴らしいピレネーに感謝。この素晴らしい経験をさせてくれた友に感謝。
美しいビーチのあるバスク一の高級リゾート地・サンセバスチャン(バスク名はドノステア)。
あたりは真っ暗の午前5時、パリからの夜行バスで到着した。寒さをこらえ屋根とベンチしかない質素なバスターミナルで街が目覚めるのをじっと待つ。
ここでフランス・ポー市に留学している日本の友人と待ち合わせをしているのだ。
6時間後、彼と再開した。 早速埠頭にあるレストランで乾杯のワインを開け、香ばしい炭焼きのイワシ、軽やかなイカのフライ、
シンプルだがボリュームのあるサラダを肴にフランス&バスク談義に高じる。至福。
特筆すべきなのが、自然と生活と工業との調和だ。スペイン中の優秀な企業がバスクに集まり、自然の破壊を最小限に工場を建設し、
働く人々は車で15〜30分離れた自然いっぱいの町で生活している。
精神的な生活レベルは日本よりはるかに豊かである。驚いたのだが、日本ではここ数年ETC(高速道路の料金所で停車せずに支払うシステム)が始まったが、
バスクでは6〜7年も前から始めていたのだ。
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