今回の旅の起点。初めての訪問である”華の都”はエスプリ溢れる美しい都市だが、 観光客の喧噪、フランスのオバタリアン軍団は日本の上を行くすざましさと予想以上の物価高に閉口。
宿・食事・気品・プライドという全てが高い華の都は、単独バックパッカーには厳しい都だった。
フランスも田舎がやっぱり好きだなぁ。
程良い大きさの地方都市ポー。日本人の友人マコトの留学先である。彼のホームスティ先に1週間ほどお世話になった。
町一番(?)の料理好き主人”ジャンギー”、フレンチとは思えない陽気な男。ちょっと気むずかしい奥さんボルドー系ニコル。そして猫ピュピュス。
ワイン好きというと、有名な地ワイン「ジュランソン」のワイナリーに連れていってくれた。ドイツワインみたいに甘〜い「ジュランソン」にはまる。
郷土料理はその土地のワインで頂くに限る。まいう〜♪
列車の乗り継ぎの関係で泊まることにしたスペイン国境近くの町。YH(ユースホステル)を住所だけを頼りに探す。
汗だくになりやっと見つけたYHは駅からかなり遠かった。
夕食を取りに繁華街へ。メインストリートは高いので、安食堂を探し裏路地へ。裏路地の奥で小さなビストロを見つけた。ノーゲスト。
路地の先は雰囲気悪し。ちょっとやばい気配が漂っていた。
迷ったが、本日はかなり歩き回ったので疲れていた。とにかく冷たいビールが飲みたかった。ここに決めた。
円形の2重の城壁で囲まれた中世の町。城内にあるYHの同部屋の韓国学生2人、オランダ人1人を誘い散歩に出掛ける。
夕食の話題になった。俺はジャンギーから旨いぞ!と教わったこの辺の有名郷土料理「カスレー」を食べに行くと言ったら、みんなも食べたいと言った。
カスレーは熱々のシチューで、通常は冬に食べるものだが、いつ冬に来られるか分からないので、食べておくつもりだった。 多くの観光客で賑わっていたこのビストロは、カスレーが評判と情報を得ていた。
やはり夏に食べるにはハードだったが、旨かった。全員すごい汗。
ヨーロッパ放浪最終訪問地のローマから、パリ・ドゴール空港経由で帰国する予定だった。
ところが、旅の最後に大アクシデント。ローマ発パリ・ドゴール空港行きのエールフランスが3時間も遅れたため、乗り換えするはずだった成田行きANA最終便に乗り遅れたのだ。
見知らぬ広い空港を汗だくで走り、やっとのおもいでANAカウンターに到着したが、スタッフは誰もいない。
次にエールフランスのカウンターに行き文句を言っていると、まわりに同じ境遇らしい日本人6人が。
一致団結し、格安航空券は無理なのは知っていたが、エールフランスの最終便に搭乗させるよう要求した。
果たして無事、帰国の途につけたのか?
copyright
© 2001-2003 studio UNSUI. All rights reserved |