お金をかけずに基本情報の収集は、図書館が一番。
言葉、物価、食べ物、街や地方の特色、気候、、鉄道やバスなど交通機関、美術館、宗教、タブーなどをチェック。
エッセイ・写真集・紀行文なども読んで視野を広げるのもいいでしょう。
首都圏に住んでいる方は、ぜひ政観(政府観光局)を利用して下さい。ほとんどが都心(港区・千代田区界隈)にあり、その名の通り政府が自分の国の観光を無料で紹介している機関です。
日本人職員もいますので図書館・本屋・サイト等で分からなかった質問・疑問を職員の方に質問しちゃいましょう。
政観・スタッフ・時間帯によって異なりますが、大体の政観では出来る限り教えてくれます。 ただ職員の方は多忙なので、質問の内容は具体的に絞っておく事がエチケット。
政観によっては市販のガイドブック顔負けの『使える』小冊子が置いてあります。
例えば、フランス政観の小冊子は地方ごとに最小限必要な情報がコンパクトにまとめてあり優れ物です。
ただし職員は不親切(笑)。開館日・時間が異なるので訪問する前に確認です。
民間の文化交流機関、(財)日伊協会、イタリア文化協会、(財)日仏協会、(財)日本スペイン協会、日本、カタルーニャ協会・・・
本来会員のための機関ですが、会員外でも利用(一部資料を頂いたり話を伺ったり)できます。民間ならではの細かい情報が揃っています。
但し、あくまでも会員の為の機関ということを忘れずに。
やはり便利なのがクレジットカード。フランスはアメリカ並にカード王国。スーパーマーケットで牛乳だけでもカードで払えます。国鉄の切符も映画も食堂のランチもカードでOK。
一方、スペイン・ポルトガルのはカード不可が多いです。安宿はほとんど現金払いと思った方がいいでしょう。主要の国鉄駅でもカードが使えない街もあるので要注意。(セビージャでも不可だった)
トラベラーズチェック(TC)。円建てTCは帰国後使わなかったTCを円にそのまま換金できる利点がありますが、現地の銀行・両替所・店の両替レートで変動しますし、
田舎の銀行では両替出来ない場合がありますので注意です。その点米ドルならどこでも換金可能です。
私は各国のTCを作って持っていきました。
(注*ユーロ導入は2002年から)
初心者におすすめは「ABROAD」の自由旅行。一番安いまたは好みのキャリア(航空会社)に強いエージェントをピックアップし電話で聞きまくるのが楽で早いですね。
エアオン(航空券)も普通運賃・ユース運賃・家族割引運賃・ゾーンPEX運賃(格安航空券の次に安い)・格安航空券など色々種類があるのでややこしいですが、
航空業界もデフレで値段も数年前に比べ激安です。特にキャンペーン目玉商品は温泉旅行並ですよね。
ヨーロッパ路線ですが、28日以内のFIX(出発日・帰国日の変更不可)が安いです。29日を越えるとガクッと高くなり90日まで値段は同じです。
面白いのは外国人ツーリスト向けの無料観光情報誌。外国人が集まるレストラン・バー・クラブ等で手に入ります(例えばTOKYO NOTICE BORAD)
その情報誌に格安航空券の広告が多数掲載してます。広告を見る限り安いです。
始めての大型バック購入。本格登山経験もないので知識ゼロ。
メーカー・フレーム形式・旧モデルの特価品か最新モデルか迷いました。特に悩んだのはバックの容量。どのくらいが適切かわかりません。
とりあえず、お店を回る前にメモで全荷物をリストアップし、全体像をイメージしました。
バックは大きくなれば重くなります。少しでも軽い方が体に負担がかかりませんよね。二層式は便利ですが一層式より重いのでパスしました。
カタログでのわずか何百グラムの差が、実際持ってみるとけっこう違います。
お店選びですが、親切にアドバイスしてくれる店員さんのいるところがいいですね。
私はお茶の水界隈を回ったりしましたが、結局近所の「mont-bell(モンベル)恵比寿店」で買いました。
このモンベルは現行モデルの値引きはしませんが、他のメーカーに比べ定価が安く作りがしっかりしていて店員さんも親切だったのが理由です。
バックは、「スーパーウイッシュボーン・エクスペディションパック80」¥17,800 2.16kg。ダブルフレームと軽量な1気室構造、頑丈な素材、手頃な価格で購入を決定。
80リットルの大型パックの重量を感じさせない理想的な荷重配分を実現とうたってあり、20キロ以上の荷物にも関わらず、腰で背負うという感じで比較的楽に歩けたと思います。
同時に寝袋も買いました。「スーパーストレッチ・アルパインバロウバック#5」¥8,500。1kg。コンパクトで軽量、暖かいです。
夏の昼間はTシャツにショートパンツでOK。ところが朝晩は冷えこみますし、電車・バスの中は冷房が効きすぎでとても寒いです。
バスに乗るときは、長パンツ・ウインドブレーカーを車内に持ち込むのを忘れずに!
バス車内の強烈な冷房、早朝のバス停での待ちで、あまりの寒さに参りました。ヨーロッパの夏を甘くみちゃいけませんね。
薄い生地のチノパンが便利です。ジーンズより軽くてコンパクトで、ちょっとしたレストラン・劇場に入るときなど使えます。
強烈な日射しなので、帽子とサングラスは欠かせません。脱水状況による熱射病に気を付けて下さい。
靴ですが、履き慣れたスニーカー系がいいでしょう。宿用にサンダルも用意。現地で安く手に入ります。
私は全行程スポーツ・サンダルで通しましたが、足に負担がかかるし、後半かかとのひび割れで痛い思いをしました。
写真が好きな私が初めてのデジカメの旅。ヨーロッパではまだデジカメが珍しいのか、モニターを見ながら撮影をしていると、これは幾らだ?とよく声をかけられました。
意外なコミュニケーションの道具になりましたね。
私が選んだ基準。
(1)軽量でコンパクト。ポケットに入れても邪魔にならない軽さと大きさ。軽ければ軽い方がいいですね。
(2)自然な画質。色調・明るさが自然で、ピントがシャープなもの。最近は400万画素以上当たり前ですが、webやポストカード程度の大きさなら150万画素で十分。
(3)起動時間が短い。電源を入れてからシャッターを押せるまでかかる時間、この数秒がシャッターチャンスにひびきます。
(4)シンプル。予算的もありますが、ズームなしの軽くて最小限の機能。使う機能は逆光の人物を撮る時「ストロボ強制発光」、
美術館(許可を得られた場合)などで「ストロボ不発光」、「夜景モード」、接写モードぐらいです。
(5)バッテリー形式。散策中などピンときた被写体を見かけたら、ばんばんシャッターを押します。
バッテリーはあっという間になくなり予備バッテリーと交換。毎晩、宿に戻るとバッテリー充電です。
写真は好きな方は、デジカメ専用型電池よりも単3形電池(ニッケル水素)をお勧めします。予備バッテリーもなくなった場合でも、
どこにでも売っているアルカリ電池を使えるからです。デジカメ専用型バッテリーは高いです。予備バッテリーを買う事も考慮です。
単3形ニッケル電池カメラでも4本タイプと2本タイプがありますが、2本タイプをおすすめします。
たかが電池2本の差ですが、ポケットに入れると違います。予備バッテリーも倍必要ですし充電機も大きくなります。
ちなみに私は、FUJIの「FINEPIX 1500」を愛用しています。安くて高性能、使いやすいですよ。
インターネット・カフェ(もしくはサイバー・カフェ)は普及していますが、日本語環境PCのあるところは少ないです。
英語かローマ字表記の和文メールです。常に日本語でやりとりしたい人は、自分のPCを持っていくしかないです。盗難が心配ですが・・・
ほとんどのカフェはwindowsです。windowsに慣れていないMacユーザーは慣れておきましょう。
YahooやHotmailなどの無料ブラウザー・メールアドレスを持っていない方は、日本で取得しておいた方がいいです。
家族・友人のメールアドレスをローマ字で「アドレス帳」に登録。DMなどスパムメール対策で、
フィルター機能を使ってアドレス帳登録以外のメールは「迷惑メールフォルダ」へ振り分けるよう設定。
「迷惑メールフォルダ」のメールは、一定の期間後自動的に消去されます。旅先で交換したアドレスを「アドレス帳」に登録しておくのを忘れずに!
カーナビが普及し地図を見る機会が少なくなりましたが、地図を読めるようにしておきたいです。
地図を使いこなせるか否かで旅は大きく変わるでしょう。ツーリスト・インフォメーションなどに置いてある地図に、いい加減で不親切なものもあります。
地図を”読む力”があれば、目的地と反対の方向に歩き出す可能性は低くなりますよね。
方向感覚も養うことも大切。太陽の位置や大きな建物などを基準に、地図と照らし合わせ自分が東西南北どこへ歩いているかを把握。
もし迷ってしまったら、迷わず地元人に聞いちゃいましょう。無駄な体力を使わなくていいですよ。
街角で地図を眺めていると、どこに行きたいんだ?と声をかけてくれる親切な方も多いです。
クルマの運転が好きな人は一応取得しておいた方がいいかも。IDにもなるし、クルマでしか味わえないヨーロッパの田舎が堪能できます。
田舎のレストランは安くて美味しくて人も暖かく、この魅力をはまったら街中のレストランには入れません。
国際免許は各都道府県の免許試験場・主要警察署で取得できます。1年間有効です。
レンタカー会社によっては日本の免許証も提示しなくてはなりませんので持っていきましょう。
旅先で証明写真が必要になった時、どうしますか?
パスポート盗難にあった時。YHなど何かの会員になりたい時。
見知らぬ土地でカメラ屋を探すのは時間がかかります。
念のためにパスポートサイズ、免許証サイズの写真を数枚持っていきましょう。
町はずれの不便な場所が多いのですが、1泊¥1500〜3000の低料金で泊まれるのが最大の魅力。
様々な国籍のバックパッカー達とおしゃべりしたり、旅情報を得たり楽しいです。会話は英語です。ある程度話せた方が交流が深くなると思います。
消灯時間を守らず遅くまで盛り上っているグループと同室の時、うるさくて眠れない時は我慢せず注意しましょう。
ただ、ユーモアを含んだ注意をしたほうがお互い快眠できると思います。基本的に冷房はないので、暑さといびきで寝不足も覚悟です。
YHは、ルームメイト次第で善し悪しが決まるのでは。
会員は現地YHでも入会できます。YHに入会したら協会発行の「YHガイド」購入したいです。
英語版は全YHが載っていますが、YHの地図が載っていないので駅からの距離がつかめず不便。
日本語版「ヨーロッパ2000円の宿(¥1800)」は地図付きで便利ですが、掲載YH数は少なく地図の間違いもあるので注意です。(何度かひどい目に遭いました。)
基本的にヨーロッパは予約しなくても当日現地で探せば見つかるものです。但し、バカンスシーズン(7〜9月)の人気観光地だけは例外です。予約をおすすめします。
YHも安宿も満室で大汗をかいて街中をさまよう羽目になります。バルセロナで予約などしていなかったので大変でした。
人気観光地に入る日程が決まっていれば、早めに予約して置いた方が賢明です。YHから予約できる(有料)システムもあります。
ヨーロッパ到着(初めての訪問地)初日は、予約しておいた方が精神的にも楽です。午前中到着ならば探す時間もありますが、夕方着となると街に入るのが夜。
日本からの長旅で疲れている夕暮れの中、見知らぬ土地での宿探しは心細くですよね。
また、YHなどのドミトリー(相部屋)は夜中でも起きている学生バックパッカーもいますので、初日、または精神的にのんびりしたい時は、
ホテル(予算オーバーでも)などの個室に泊まり、翌日に備えてしっかり休み体力を整えた方がいいと思います。
大都市の主要駅周辺にはたいていリーズナブルなホテルが集まっている地区があります。
私の初日は初めてのパリ。予約はしませんでした。簡単に見つかるだろうと考えたからです。
空港からバスで市内に向かいましたが、予想外の渋滞で予定より遅い19時頃市内に到着。翌日の行動を考え北駅近くでホテル探し。
いくつかあたった結果、バス無し・トイレ共同・TV付き・ロフトで眺めはよしで200Fが一番安かったです。
予算オーバーでしたが、もう暗くなってきたのでチェックイン。パリは東京並の物価ですね。
お気に入りの文庫本を1冊持って行くと重宝します。
待ち時間などの暇つぶし、日本語が恋しくなった時、外国人に日本語を紹介する時、あると嬉しい文庫本。
ちなみに私は塩野七生著の「イタリアからの手紙」を持っていきました。大好きなイタリアを彼女の辛口エスプリで軽快に綴られています。
海外では宗教は生活(人生)の一部ということを忘れずに。
モロッコなどイスラム圏などを旅するときはつまらないトラブルに巻き込まれないよう基本的な事は調べておきましょう。
その国のタブーには注意。例えばイスラム圏で人物を撮影する時、不特定多数を撮るのは問題ありませんが、一人だけを撮ってはいけません。
また、子供の頭をなでるなど、日本では何の問題ないことも彼等の国では大変な意味があるのです。気を付けましょう。
宗教の話題は旅先で必ず一度はでます。彼等にとって極東の日本は遠い国。日本に興味ある人は多く、せっかく交流が生まれたのですから、
本当の日本を知ってもらいたいですよね。日本の人口とか一般常識を情報もおさらいしておくと役に立ちます。
仏教と神道の違いとかを説明出来れば簡単でも説明出来るようになっておくと話の密もぐんと濃くなりますよ。
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