迷路のような石畳の路地。 沢山の大道芸人。 街を歩くだけで偉大な芸術家達に接することが出来る歴史と芸術と現代が同居している不思議な魅力を持つ街。ピカソの凄さを今更ながら実感。素晴らしい!
バカンスシーズンのバックパッカーは要注意。 いくつかあるYHも安宿も全て満室で宿探しにかなり苦労した。この街だけは宿を予約しておいた方が懸命だ。
何件も宿を回り、最後に見つけたYH(個人経営)のオーナーは日本人だった。彼から貴重なバルセロナ情報を教えてもらった。残念ながら対日本人犯罪率が高いそうだ。
地元人も立ち入らない危険なエリアがメインストリートのすぐ隣にあるなど散策には注意した方がいいだろう。
このYHに連泊し、オーナー手作りのジャパニーズ・カレーを頂いたり、色々お世話になった。
個人的には何の興味もないスペインの首都。 この街の友人に会う用事がなければ訪れることはなかった。
街並はどこでもあるようなオフィス街や歓楽街。 予想通り興味をそそられるものはなかった。
そんな憤慨・落胆する私に神様からのプレゼントか、 時間つぶしに美術館巡りを始めたら、その日は無料の日であった。 世界的芸術が全て無料で見られるなんて、ラッキ〜!
日本では、小さな展覧会でも法外な入場料を取られるので 滅多に行けない美術館。 王室美術館の"ゲルニカ"の前で立ちすくんだ。 戦火で泣き叫ぶ市民の声が聞こえた。
8年前にゲルニカを訪れた事を思い出した。
ヨセバにアンダルシアの夏は死ぬ程暑いぞと脅され、 一時は辞めようと思った憧れのアンダルシア。
路上に設置してある気温計を見てくらくらする。 48℃。マジ・・・
この街のツーリスト・インフォメーションのスタッフは、 旅一番の親切な応対だった。貴重な情報をゲット。
カフェの兄さんに教えてもらった地元の人で賑わうタブラオを 路地裏の奥の奥で迷いながらも見つけた。
観光客向けの"ショー"でないリアル・フラメンコ。 鳥肌が立つ。
光と陰。アンダルシア。
アンダルシア最大の高級ビーチ・リゾート。
地元人から聞きまくった安食堂情報。 それはビーチはずれにあった小さなビーチカフェだった。 確かに安くて旨い。調子に乗りシャングリアのお代わりを頼み、
シーフードマリネ・炭焼きイワシ・ピクルス盛り合わせ・ パエリア(2〜3人前はある)までも食いつくす。
最終バスを乗り継ぎYHに戻った。ベットに入ると突然、お腹が痛くなった・・・食中毒!? 食い過ぎ!?
強烈な腹痛と下痢は続き、正露丸を飲んでも治まる気配はなく、1時間おきにトイレに駆け込んだ。
結局一睡も出来ず、この旅最悪の日を迎えた。
イスラム文化とキリスト文化の融合。西方の真珠と讃えられた美しい古都。
手に入れたガイドブックがとんだ情報で、旧市街にあるYH近くを通るバスの路線番号が間違っていた。お陰でYHにたどり着くのにかなり遠回りをしてしまった。ガイドブックを過信してはならない。
旧市街の狭い路地を通り到着したYHはパティオ付きで、ちょっとしたホテル並の豪華設備だった。まだ新しく小綺麗な各部屋にはシャワーが装備され、なんとエアコン付き(夜中は停止)だった。思わず感動。
ルームメイト達と夜の町に出掛ける。このYHに連泊しフラメンコを見た。一軒目は安い店で、やはり観光客向けの低レベルだった。もう一軒は予約制の安くない店だったが、
いい席を用意してくれたお陰であり、楽しむ事が出来た。
アフリカ大陸・モロッコとの玄関口。
鉄道の駅から適当に歩いていくと、フェリー・ターミナルにでた。 埠頭付近は至る所でフェリー乗船券販売所がある。 約5,000円。値段はどこも同じみたいだ。
出国手続きはあっけなく終わり、乗船通路の中へ。 途中免税店があった。ここは安い!タバコ・葉巻を買い込む。 大型ザックを預け、2等ラウンジでくつろぐ。
たまたまなのかいつもなのか、風がかなり強くフェリーは大揺れ。 船酔いとは無縁な私でも立っていると気持ち悪くなった。 あまりのローリングにマジに転覆するのではと心配した。
しかし、モロッコで体験する事態に比べればかわいいものだと知る由もなかった。
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